Saturday, September 20, 2014

2014-09-14 穂高連峰縦走6日間 2日目 西穂山荘〜西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳〜穂高岳山荘

3時頃起床。標高が高くないこともあり気温はたぶん10度近くあり、かなり熟睡できた。また、今回冷え込みを想定して寝袋を新調したのもよかったのだろう。モンベルの#3、-10度用を買った。まあ-10度というのはぎりぎり寝られる気温、という意味で実際に-10度で使ったら寒くて仕方ないと思う。実際このあと0度近くで使うことになるがかなり着込んでも寒かった。でも前に使っていたペラペラのシュラフは真夏でも寒くて寝られないことが多かったのでそれよりは格段の進歩である。

4時30頃には出発したいなーと思いつつ山荘のトイレにいくと長蛇の列!小は並んでないようだけど大はかなり並んでいる。結局45分くらい待って時間をロスしてしまった。それでもなんとか5時15分に出発。もう乗鞍岳には朝日が当たっている。

焼岳にも日が当たり始めた。上高地には糸状の雲が走り幻想的な風景。

岐阜高山側には雲海が出ていて、焼岳や西穂高岳の影が雲海に映っている。

中央アルプス、南アルプス、富士山が雲海から頭を出している。何度みても雲海は感動する。雲海がみたいがために山の上で泊まっている、といっても過言ではない。いつも日帰りで登山しているというひとはぜひ2000m以上のところにある小屋で泊まってみてほしい。雲海と、雲海に沈む夕日をみたら今以上に山が好きになると思う。

前穂の向こうから太陽が登り、やっと西穂にも日が当たり始めた。西穂は日が当たるのが遅いので、道に霜が降りて真っ白になってる場所が多い。

1時間ほどで西穂高岳独標に到着。ここまでは初心者でも来れます。

次にピラミッドピーク、西穂高岳に向かう。先には奥穂高岳と吊尾根が見えている。こっからみるとすぐそこで、あと6時間もかかるとは思えないくらい近い。

そしてはるか向こうには槍ヶ岳の姿が!一気にテンションが上がる。

ここは西穂から降りてくところだっけな? ここから岩がいっきに厳しくなっていく。右に半月が写ってる。

ルート上にザックが落ちてる。カバーがボロボロだし、デポしてるわけではなくおそらく滑落したひとのものを引き上げたものだろう。このあと間ノ岳周辺をヘリがずっと捜索してたけど関係あるかどうかは不明。

天狗岳に登っていく岩。ルートが細く長いので上下方向で渋滞が発生している。

この通り見事なまでの逆層スラブ。いま「逆層スラブ」でググってみたらほとんどここのことだった。つまり、ノーマルルートにおいてこんな逆層スラブがあるのはここくらいということだろう。鎖がなかったら絶対登れない。

このようにアンザイレン(相互確保)しながら登ってるパーティも多い。

天狗のコルで一休み。ここから岳沢小屋にむかってエスケープすることも可能。ブロックは小屋があった跡。

そして最大の難所、ジャンダルムが姿を現し始める。霧が出てきたけど。

巨大な岩の塊。矢印はあるけど特に決まったルートはなく、好きなように登れ!という感じ。

ジャンダルム登頂!向こうにはウマノセ、その先に奥穂山頂が見えている。登ってみた感じ、ジャンダルムが特に難所という印象はなかった。奥穂西穂全体と同じ難易度で登れるんじゃないかな?

ただし奥穂側の直登ルートは別。こっちは完全に切り立った断崖で、よほどの自信がない限り通っちゃダメ。だから多くの人は西穂側に荷物をデポして上に登ってまた降りてくる。それから巻き道を通っていけばいい。どうしても直登ルートを通りたい場合は一度荷物をデポして、身軽な状態で登って、それからまた荷物を取りに行くべき。

そんなルートをテント泊装備のまま直降してみました。これはマジでヤバい。指2、3本で岩を確保して降りていく。指が滑ったら待っているのは確実なデス。足の置き場を間違ったらダイ。ルートファインディングをミスってもチェックメイト。明らかに人生で一番死に近づいた瞬間だった。この直登ルートだけは完全にバリエーションルートと言っていいだろう。降りたあと心臓のドキドキとともに、足の震えが止まらなかった。

次に現れるのはウマノセと呼ばれる切り立った稜線。見事にナイフエッジでどっちに落ちても死ねるけど、風もないし気にせず通過。ジャンダルム直降した俺にもはや怖いものはない。

ウマノセを通過すれば奥穂山頂はすぐ。3190m!前回は雨だったけど今回は霧。ついでに槍Tを着てるけど気にしない。

穂高岳山荘側に降りて行くと少し霧が晴れてジャンダルムが見えた。またなジャンダルム!直登直降はもうやらないけどな!

穂高岳山荘から奥穂山頂は通常のルートでくる登山者も多いので、最後の鎖で大渋滞が発生して1時間半くらい待った。テン場も一杯で、山荘の裏、横、前などで張ってください、という状態だった。俺は運良く山荘前の板張りが取れたので下は冷たくないし山荘で風が避けられるしいい場所だった。むしろ普通のテン場よりよかったくらいw

夜、眼下の涸沢カールを見ると涸沢のテン場がカラフルな星空のようだった。

本物の星空ももちろん綺麗。この夜は晴天で天の川がよく見えた。今日を生き残れたことに感謝して、就寝。