Saturday, September 20, 2014

2014-09-16 穂高連峰縦走6日間 4日目 槍ヶ岳山荘〜西岳〜大天井岳〜常念小屋

朝は完全に霧に包まれ朝焼けも日の出もまったく見ることができなかった。今日からはルート自体の危険度は低くなるけど時間は長いのでなるべく早く出発しなくてはいけない。6時ちょうどに出発。

天気予報は曇りであったが段々と晴れていき、ヒュッテ大槍あたりにくると晴天に近い状態になった。今日も楽しく歩けそうだ。

東鎌尾根と、水俣乗越の先にある西岳。ここから見ると西岳の手前はけっこうな急斜面でどこが登山道なのかまったくわからない。

東鎌尾根で一番長いはしご。このはしごも大変だけどその足下が見事に両側が崖になってるんだよね。2年くらい前にNHKでやってた押切もえが槍ヶ岳に登る番組って確か東鎌尾根使ってたはずだけど、ここをもえちゃんが通ったのか…と思いつつはしごを握る手に力が入る。

西岳側からみた槍ヶ岳。たまらんすな(;゚∀゚)=3ムッハー

西岳山頂はヒュッテ西岳を出て登山ルートから分岐して10分ほど登ったところにある。通過できないので登るならヒュッテ西岳にザックを置いておくといいかもしれない。俺は知らずにザックを背負って登って体力を無駄にした。

西岳のテン場は土が見えてるところのようだけど、遮るものがまったくなくて風が強そうだなあ。まあちょっとした高さの壁で風は避けられるので、近くでみたらハイマツの陰になっているかもしれない。

西岳から大天井ヒュッテまでの間はそこそこアップダウンのある稜線歩きだ。左側から吹き上げる風が冷たく体が冷えた。

大天井ヒュッテと牛首展望台。韓国からの中高年パーティに西岳から槍の間のルート状況について聞かれ教えていたのだが、話の最後に「ユー、ソロ? オンリーユー? ノーガールフレンド?」と言われた。何の話だw

大天井ヒュッテから、大天井岳直下にある大天荘までは40分ほど。ここのテン場もこれまた風が強そう。

大天荘から大天井岳山頂は10分くらい歩く。登ってみると標高が2922mとある。あれ、そんなに高いんだ?w 山頂にいたひとも同じことを言っていた。あまり急な登りがないのでそういう印象を持つのかもしれない。燕岳のほうから登ってきたという自称初心者のおじさんが大天荘に泊まるか常念小屋までいくか迷っていたが、常念小屋までならなだらかな稜線を歩いて3時間だと言うと常念まで向かうことにすると言っていた。

実際大天井岳と常念岳の間の稜線はずっとこういうところを歩くことになる。急峻な稜線も楽しいが、こういうなだらかな稜線は回りを見渡しながら歩けるので非常に気持ちが良い。雲の上の散歩をしている気持ちになれる。ヒャッハー。

大天井岳から2時間もたたないうちに常念小屋に到着した。実は9月頭に槍ヶ岳でテント張ったとき隣にいたお姉さんと話したところ常念小屋のスタッフだと言っていたのだが、小屋に入った瞬間に「あ!槍ヶ岳の!」と言われた。可愛いお姉さんなので覚えていてもらえて光栄である。一緒にいたスタッフのお姉さんも面白いかたで、いろいろ楽しい話ができた。常念小屋最高。

テン場は穂高連峰、槍ヶ岳の正面!最高のロケーション。ただし常念のテン場は二つに分かれていて、小屋に近い方はトイレが風上にあるので避けたほうがよい。ここの外トイレはボットンで底が浅く前の人のが丸見えというかなりアグレッシブな仕様だ。そしてテン場自体は広いがほとんどのサイトが斜面で、平らなサイトは2、3張り分しかない。今回は人が少ないので平らで少し風を避けられる場所に張れた。

槍ヶ岳の向こう側に日が沈んでいく。

常念の稜線と天の川。右下に見えるのは北穂高小屋の明かり。

高山の明かりが薄い雲に反射して槍と星空がうまく撮れなかったので一度寝て、夜中に起きて外にでたところピッタリ槍の上に天の川がきていた。槍ヶ岳と夏の大三角形。最高の星空だ。明日は上高地まで下山。がんばろう。

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