Wednesday, September 10, 2014

2014-09-03 北アルプス中央アルプス連続登山 5日目 北御所登山口〜木曽駒ヶ岳

途中少し肌寒くなってスペースブランケットを出した以外は目を覚まさず寝ることができた。ベンチとはいえ山の上より快適である。始発までまだ時間はあったが通勤時間に駅前のベンチで寝ているのもアレなのでもう起きていることにする。夏場は6時にもうバスがあるそうだがシーズンは過ぎたので始発は7時である。といっても秋の紅葉シーズンになると夏以上にひとがくるのだろう。

駒ヶ根駅の待合室にひとり寝ているひとがいて、荷物も大きかったのでてっきり木曽駒ヶ岳目的だと思ったらこの人は乗り鉄だった。前日まで四国を回っていて、飯田線に乗っている最中らしい。駅寝するにしてもあまり誰もいない場所だと不安なので駒ヶ根駅にしたそうだ。そこら辺も登山してると感覚が違うのか、自分だったら誰もない無人駅、秘境駅でも普通にひとりで寝られる。まあ自分は乗り鉄引退したのでこれからはそういう機会は少ないだろうが。なぜか缶コーヒーをおごってもらった。

7時にバスが出発したが乗っているのは6人ほど。シーズン外すとこんなものかー、と思っていると菅の台バスセンターでかなり乗り込んできて、臨時バスも出ているようだ。どうやら車で来る人が多く、菅の台にある大駐車場に停めてくるらしい。しかしこんなにいるのならまだ6時にバスを出してもらいたいな…。ほとんどのひとはロープウェイを使うらしくザックは小さく、テン泊装備なのは自分だけである。運転手によると途中で降りる人もまずいないそうなので、前から降りるのは不可能と判断し運転手に事情を話して先に料金を支払っておいて、後ろの乗降口から降ろさせてもらうことにした。

7時40分ごろに北御所登山口に到着。満席のバスから降りたのは自分一人。そして後ろの臨時バスから中年男性が一人。あとは全員ロープウェイのようだ。男性と半分苦笑しながら「下から登る人少ないんですね」という話をする。8時前に登山開始。

最初は日焼けが心配になって日焼け止め取り出して塗るほど天気がよかったが、標高をあげるごとに霧が出てくる。朝、駅からみたときは山頂まではっきり見渡せたんだがいつのまにか雲が出てきている。

3時間ほど登ったところで森林限界を超える。だけどもう回りは完全に霧の中。風も強いけど気温が低くないのが救い。

ハイマツも生えていない高度になってくるとなだらかな砂利道になる。横幅が広いので、白い霧に囲まれてルートが非常にわかりづらい。高山植物保護の緑のロープが頼りだ。

木曽駒ヶ岳の前衛である伊那前岳に向かっているところで降りてきたひとがいたので、伊那前岳までの距離を聞いたところあと少しであるとのことであった。ところが向こうから「木曽駒ヶ岳までどれくらいですか?」と聞かれた。こっちじゃないよ!思いっきりルートを間違えて降りてきている。しかし上に登ってみるとわかるけど、これは仕方ない。とにかくこの山は上部もなだらかでルートがはっきりしていないのだ。その上向かう方向がいくつにも分岐していてそれが霧で隠されてしまうのだから「確かこっちのほうだよな」みたいに曖昧な記憶で進むと間違えてしまう。自分もそこそこ山に登ってここは間違えやすい、という勘が効くようになってきたのでそういうポイントでは地図を確認するけど、初心者だと危ない。まあそれで死に至るような山ではないけど時間と体力を無駄にすることは間違いない。

宝剣山荘前に到着して休憩していると少し霧が薄くなって木曽駒ヶ岳山頂がうっすらと見えた。ところでここは千畳敷カール下のロープウェイが近いので、風に乗ってロープウェイのアナウンスがガンガン聞こえてくる。それが多少山の上にいる雰囲気を損なっているところはあるな…w おかげでまわりにいる人間も登山者というよりは観光客的な服装が多い。

通過してきた伊那前岳もはっきりと見える。なお山の上からちゃんと景色が見えたのはこの一瞬だけであった。あとはずっと濃霧である。ここで、前日飯田線の中で前に座っていたおじいさんに話しかけられた。おじいさんは飯田線の電車で隣の女子高生と仲良く山の話をしていて「代われよ!」と思っていたのだがもちろんこの場所でそんなことは言うまい。すると後ろからさらに女性に声をかけられ、2週間前に槍ヶ岳にいなかったか、と言われた。女性は山のツアーコンダクターをしていて2週間前に槍ヶ岳で自分を見たらしい。やっぱり金髪って目立つんだなあ。

宝剣山荘前に荷物を置いて、ヘルメット、グローブを装備し、水とお菓子だけ持って宝剣岳に向かう。上部からみた千畳敷カール。

宝剣岳の山頂。足下は非常に小さく、岩も滑りやすいのでここに登ることはお勧めできない。宝剣山荘〜宝剣岳は鎖ありの岩場だけど距離も短くそんなに苦労しないだろう。俺はグローブとヘルメットありだったけど、両方なしという人もいた。さすがにグローブ無しはやめたほうがいいと思うけどね。

宝剣岳山頂から、逆側に降りるルートは距離がもう少し長くてキツイ岩場も多い。それでも20分ほどで終わってしまい、登山地図では50分と書いてあるので拍子抜けだった。標高自体は高いところにあるけどロープウェイもあるし、岩場の練習に向いてる場所かもしれない。

一度千畳敷カールへ降りてロープウェイ駅を通ると中学生の団体が下山するところだった。伊那の中学生が木曽駒ヶ岳に登山するってのは本当なんだなー。

宝剣山荘から木曽駒ヶ岳のテン場までは20分ほど。着く頃にはかなり霧と風が強くなっていて寒い。震えながらテントを張り中に潜り込む。テントは意外に多く、10張近かった。物好きだな。着替えて、気温の低下に備えかなり厚着してさらにホッカイロまで使った。おかげで寒い思いはしないで寝ることができた。本当はここの横に山荘があるんだけどこの時点では閉めていて、トイレと水道だけ利用できる状態。もし買うものがあれば宝剣山荘まで行かなくてはならない。