Wednesday, September 10, 2014

2014-09-02 北アルプス中央アルプス連続登山 4日目 上高地〜徳本峠〜島々

朝起きて外に出ると見事な晴天。久しぶりに晴れの登山ができそうだ。といっても今日は峠を越えるルートなので登山とはちょっと違うかもしれない。段々と日が高くなり、穂高連峰に日が当たり始める。なんとも感動的な景色だ。山の上からの景色も素晴らしいけど、下からこれだけ雄大な景色が見られる場所は少ないだろう。さすが上高地。

どうでもいいが隣のテントのおっさんがものすごく話し好きで、単なる話し好きで参考になる話を聞けるならいいんだけどとにかく自分がどういうことを知っているか、ということをひたすら自慢気に話し続けるので途中で辟易してテントを片付けつつ半分無視してたら、今度は逆隣の女性にカメラがどうとか鳥がどうとか話し始めてやはりめんどくさそうな対応をされていた。山にいると話し好きなひとにはたまに出会うが、ここまでの人間はなかなかいない。まあ俺も話が嫌いなほうではないが、ソロのときはソロをソロで楽しもう、と心に決めた。

閑話休題。上高地から明神館まで戻り、そこから徳本峠へと登っていく。特に荒れているところもなく、登り易い道で出発から2時間もかからず峠に着いた。徳本峠は昔上高地まで道路が通じていなかった時代、上高地に入山する唯一のルートだった。だから日本アルプス史を切り開いたウェストンも通ったし、河童橋に着想を得て小説河童を書いた芥川龍之介も通った道なのだ。芥川龍之介が歩いた道だと思いながら歩くととても感慨深い。


峠から20分ほど歩いたところにある撮影ポイントの「スタジオジャンクション」から見た穂高連峰。下に梓川が見える。でも正直もっと綺麗に穂高を一望できると思ったのでちょっと残念。やっぱり穂高連峰を綺麗に見たかったら晴れの日の蝶ヶ岳だよなー。霞沢岳までは距離があるので今回は登らず峠に戻る。

徳本峠小屋はちょっと古い建物で上高地周辺の小屋としてはなかなか味わいがある。トイレは綺麗だったけど。パンが食べたかったけどなかったのでおつまみでカロリーを摂る。小屋で話を聞くと、前日の雨くらいでは沢は渡れないほどは増水していないだろう、ここ数年徳本峠は歩く人が増えていて整備されている、とのことであった。道に少し不安があったのでこれで安心して進むことができる。

だがそれも話半分で聞いておかなくてはならない。確かに歩けないわけではないけど他の上高地周辺のルートではなかなかないほど荒れている箇所がいくつかある。特に橋はほとんど木製で、古いので苔が生えていて飛沫で濡れていて非常に滑りやすい。「滑りやすいから注意して歩こう」と思いながら歩いてるのに転んだ。

マップ等では「岩魚留小屋はここ数年営業していない」と記載されていたが、数年の休業とは思えないほど廃れていた。こんな山奥で人がいなければあっという間に廃墟となってしまうのだろう。徳本峠小屋から島々まではかなり距離があるので、中間に1軒くらいは雨風がしのげる小屋が欲しいところだ。歩く人も増えたというし、ここを誰かが引き継いで再開されるとよいのだが。

ちょい急ぎ目で歩いてやっと二俣まで出る。ここから島々までは林道を1時間半歩く。足が少し疲れてきたが15時25分の新島々発の電車に乗りたいので、島々でバスに乗るため少し早めに着きたい。だが登山靴というのは山道を歩くのには向いてるけど舗装された道や固められた林道を歩くととにかく足を消耗するのだ。

なんとか14時に島々に着いたけど、足はすっかりやられてしまった。これで明日山に登れるだろうか。今夜は女性と会う予定があるのでとりあえずトイレで服を着替え汗ふきシートで全身拭いて汗臭さを隠す。

松本電鉄上高地線キャラクターの渕東なぎさちゃんと一緒に撮影。超可愛い。萌えキャラ要らない論もありますが俺は大好きです。ちなみに松本駅ではJRに業務委託してるのでキャラクターグッズを売っていない。次新島々行ったら絶対買おう。とにかく太ももがパンパンで歩くのにも苦労する状態だったので松本駅で短い乗換時間でなんとかマツモトキヨシで湿布を買って、足と肩に6枚張ったら夜にはかなり楽になってきた。次からは湿布も持っておくことにしよう。ハサミで切って少しづつ使ってもいいかもしれない。

伊那で友人と会ってご飯を食べてお茶をして、それから駒ヶ根駅まで送ってもらってそこで駅寝をすることにした。駒ヶ根駅はわりと新しい駅舎のわりに待合室が24時間開放されている。横に交番もあるしトイレもあってなかなか快適な感じ。しかし気温がそこそこ暖かく待合室は眩しそうなので敢えて外のベンチで寝ることにした。

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