Tuesday, September 9, 2014

2014-08-19 槍ヶ岳〜奥穂高岳縦走 6日目 北穂高岳〜奥穂高岳〜吊尾根〜上高地

前日テントに入るとかなりの豪雨になった。大キレットを渡ってるときに降らなくて助かった。まあなんにせよもうテントに入ってるし、耳栓をして眠りにつく。2時間ほどして目を覚ますと雨音が弱くなってきたのでよかったと思ったのだがそこから強風が吹き始めた。登山用テントなのである程度の風は大丈夫なんだけどそれにしてもテントのフレームが歪んでいつ折れるかわからないほどの強風である。24時頃まで横になっていたが寝ることができず、一旦外に出て引綱を張り直して固定したがそれでも風が叩きつける音で眠れず、もはや寝ることは諦めてテントの中であぐらをかきながら両手でテントを押さえつけていた。明け方に少し眠くなって30分ほどウトウトしたが、結局一晩落ち着いて眠れる時間はなかったことになる。これで今日は最も長い時間歩かなくてはならない。

4時40分、少し雲が切れて朝焼けが見えた。このまま今日も天候がよくなる…そう思っていた時期が俺にもありました。もしかしたら山頂は晴れてるかもしれないと思い北穂小屋にいくついでに山頂で少し待っているが濃い霧はまったく晴れる様子はなく、時間切れでテン場に戻り片付けて奥穂高岳に向けて出発。

北穂〜奥穂は2時間ほどで時間は短いんだけど、大キレットのように有名ではないわりにむしろ大キレットよりきついんじゃないかという岩場が連続していた。しかも霧雨が顔に叩きつけてくる。強風に煽られてザックにかけてあったタオルが顔にあたり片目のコンタクトレンズを落としてしまった。まあ片目でも動けなくはないのでそのまま穂高岳山荘まで行き、そこでコンタクトレンズを外しメガネにする。

しかしメガネにして歩き始めてわかったんだけど、雨がレンズに当たると目の前が真っ白になって何も見えない。さすがにこれは無理すぎるのでメガネも外して裸眼で降りることにした。裸眼だと細かいところは見えないけど岩やルートはわかるのでこっちのほうがマシである。そうして奥穂高岳に9時半に到着。強風と雨で景色がどうこうという状態ではない。

吊尾根を通っていると滑落事故の救助活動をしているところだった。どうやら前日に滑落し救助隊が向かったが心肺停止状態で、天候も悪く下ろすことができなかったようだ。無事を祈りつつこちらも再度気合いを入れなおして進む。

吊尾根を抜け、前穂高岳を通り降りて行くと雲を抜け下に上高地が見えてきた。ゴールが見えたことも嬉しいが、やっと雨から開放されたことに心から安堵。

岳沢小屋まで降り、休憩しながら上を見上げると救助ヘリが吊尾根で遭難者を吊り上げてるところが見えた。後日上高地の遭難状況を確認したところ、この日の遭難事故は重傷と書かれていたので一命は取り留めたのだろう。本当に良かった。大キレットからも新穂高温泉方面で捜索活動しているヘリが何機かみえたし、遭難はまったく人事ではない。


しかし岳沢小屋の手前で早く下山したくてかなり飛ばしてしまい、岳沢小屋から上高地までの1時間が死ぬほどつらかったw しかも河童橋に直接出ると思ってたら登山口から河童橋まで20分ほど歩かなくてはならない。こっちは死ぬ思いで歩いてるのに小学生女子に簡単に抜かれていくw

河童橋に荷物を置くとバスターミナルでバスを予約して、また河童橋に戻って梓川で泳いできた。今までの経験から河童橋あたりの梓川の水温では特に冷たいとは思わなくなっている。まあ氷河湖で泳ぐほどではないけど…

一応匂いを気にしてキャンプ場の日帰り入浴で汗を流し、槍ヶ岳山荘で買った新品のTシャツを着たんだけど帰りのバスの中でズボンがかなり匂うことに気がついた。新島々でエアサロンパスをかけてごまかしたけどそれでもごまかしきれないので、松本の100円ショップで消臭剤買ってかけまくってそれから高速バスに乗り東京に帰った。

6日間フルで動き続けたわけではないけど、それでも6日間ずっと山の中にいるってのは今までにない経験だった。谷川岳の縦走、両神山のソロ、二子山の岩場、雲取山での雨天登山、北岳の3000mテン泊、そういった経験をすべて使い切った縦走だったと言える。大変だったけど、とにかくやってよかった!山で出会ったすべての人に感謝!