Tuesday, September 9, 2014

2014-08-18 槍ヶ岳〜奥穂高岳縦走 5日目 槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳

4時に目を覚ますと外は濃霧。ちょっと槍に登るコンディションではない。とりあえず荷物を片付けて槍ヶ岳山荘の中で待機する。しかし霧なら大キレットは行けそうだ。大キレットを越えて北穂までいくのは5時間ほどだから、昼に出ても間に合う。だから昼まで待てるけどあんまり待ってると午後以降はまた天候が崩れる予報だ。時間がないグループはすでに濃霧の中登り始めている。俺もヘルメットをかぶったままうろうろ落ち着かない。

6時半になり霧が薄くなってきたのでそろそろ登ることにする。槍の穂先は岩場だがそんなに難易度が高いわけではない。しかし霧で多少表面が濡れているので注意しながら登っていく。

槍にいる人間がそんなに多くないので渋滞も特に発生せず山頂に到着。完全に濃霧に戻っていた。

そこで降り始めてもうすぐ降り終わる…というところで上が晴れていくのが見える。ここは行くしかない。ということでそのまま再チャレンジし再び山頂へ。遠景が見えるほどではないけど下の山荘が見えるくらいには晴れた。
右に薄く写っているのは槍ヶ岳そのものの影である。

晴れていて、下に霧が出ている…となれば当然ブロッケンも登場。小槍の上に槍の影が乗ってブロッケンというなかなか面白いシーンが撮れた。

そして8時過ぎに槍ヶ岳を出発し、まずは南岳方面に歩き始める。南岳の手前の稜線で雷鳥に遭遇。今回初…というか初めて雷鳥見て非常にテンションが上がる。雷鳥超可愛い。触らせてはくれないけど3mくらいの距離までは接近できるのでよく観察できる。

10時30分に南岳小屋に到着。

そしてここからついに大キレットが始まる。そんな装備で大丈夫か、的な警告が気持ちを引き締めさせてくれる。

南岳側からみた大キレットの稜線。今見えているところは下りと比較的歩き易い稜線部分。その先は霧に隠されている。

これは南岳そのものではなく南岳南部のピークなんだけど、南岳は丸い山であるのに対しこのピークはかなり岩がどっしりとしていて圧倒される。

大キレットの山場のひとつ、長谷川ピーク。どちらに転んでも死ねます。

ルートとして○が表示されているので迷うことはないんだけど、とんでもない方向に○があるのを見つけると「○じゃねーよ!」と何度も心のなかでつっこみながら進んだ。というか、ソロだと注意力が低下するので積極的に「そこ危ない!」「一歩一歩注意して!」と声を出しながら進んだ。

長谷川ピークを降りたところから最後の難所「飛騨泣き」がスタート。特にこの岩がきつい。一番下の岩はオーバーハング気味になっていて、テント装備の俺は後ろに引っ張られてかなり登りづらかった。これ下りだったらもっとつらいだろうなー。

大キレットの終点、北穂山頂直前で雷鳥がお出迎え。

北穂高小屋から見た涸沢ヒュッテ。ここの登りもきつそうだ。


テント場は山頂横にある小屋から15分ほど歩いたところの南稜テラス。景色がものすごくいいと評判なんだけど、霧。しかし15分もただの平地ではなく登り降りがあるし、水も小屋まで買いに行かないといけないのでちょっと大変なテン場。

北穂についた時点では昼過ぎだったので行こうと思えば奥穂高岳までいけたし、そっちのほうが明日の予定は楽になったんだけど、どうしても北穂から槍がみたかったので北穂に留まることにした。といっても北穂は完全に霧の中。テントから何度も上を見上げ、晴れる可能性を待っていると上のほうが明るくなったので慌てて山頂まで走っていった。


結果、5分間だけ霧が晴れ、雲が少し低くなって少しだけ槍ヶ岳が顔を出しました。ああ、この風景をみるためにここまでやってきたのだ。涙が出るほど美しかった。しかし何度でもこの景色が見たいぞ俺は。

そして後ろからは積乱雲が接近してきて、テントに戻る頃には雨が降り始めた。ここから長い夜が始まるのであった。