Monday, April 21, 2008

お笑いブーム

 お笑いブームだと言われて久しいですが、個人的には本当にそうなのかなあと思います。確かに爆笑レッドカーペットやあらびき団などいろんな芸人に目を向ける番組はあるけど、テレビ視聴者一般の感覚でお笑い芸人と言えばやっぱりM-1に集約されてるのではないでしょうか。ボクがいつもちょっとなあと思うのは、M-1が終わるとテレビの関心は優勝したコンビに集中しちゃうじゃないですか。確かに去年優勝したサンドウィッチマンは前から好きだったし今でも応援してるんだけど、優勝したコンビだけが取り上げられるってのが少し残念です。お笑いってはっきりとした点数にできるものじゃないから、順位なんてあってないようなものだよね。M-1で決勝に行けなかった、それどころか準決勝にも行けず3回戦で負けたけど個人的には超面白いと思ってる芸人もいるし、ファイナルに残ってもボクとしてはかなり微妙な芸人もいます。それとかますだおかだは爆笑オンエアバトルで満点を取ったことがあるけど、実際観てみると劇的に面白いネタじゃあないんだよね。どっちかっていうとまとまったネタだ。そういう、みんながいいと思うからといって超面白いとは限らない、みんなが評価しなくても俺だけは異常に面白いと思うってことがあるのがお笑いのいいところだと思います。

ところでエンタの神様は収録時にミスがあると撮り直し、笑い声は編集で追加で入れてることはほとんど周知の事実ですが、ボクはけっこうそういうのって批判的ではありません。お笑い芸人の使命が客を笑わせることなら、編集の使命は視聴者を楽しませることです。前も書いたようにお笑いってのは空気がとても大切です。同じネタでも会場が冷えてれば滑るし、暖まっていればくだらないジョークでも爆笑してしまう。お笑い番組というのは芸人の芸を素材として一つのパッケージとしてコンテンツを作ることなんだから、そこに笑い声を入れたりしてより面白くするのは当然です。もしそれがダメだというなら、そもそも観客なしで収録されたネタのみが許されることになってしまう。でもそんなのは確実に笑えない。ボクたちは芸人の芸にのみ笑うのではないのです。

ワインマンガの「ソムリエ」に、まだワインをよく知らない客に高いワインを薦めたり当たり年ではない年の高いワインを薦めるソムリエに主人公が反発するが、それはそのソムリエがフランス産のワインをただ味だけでなく「伝統」も味わってほしいからだった、という回があります。ある意味お笑いにもこれは当てはまると思う。そんなに面白いネタじゃなくてもこの芸人がやってるってだけで笑っちゃうことはあるもんね。場合によってはそれはずるくも見えるけど、その芸人だというだけで笑えるってのはやっぱり芸人が築いてきた歴史、財産だと思うんです。当然いつもつまらなければすぐそんな財産はなくなってしまうし。だからボクが「冷蔵庫マン」という単語を見ただけで爆笑してしまうのは、ぜひ冷蔵庫マンに財産だと思ってほしいですねw


新ナニワ金融道 復活銭闘開始!!編 (GAコミックス)青木雄二プロダクション

ナニ金の新刊が出てたので思わずコンビニで買ってしまった。ただし当然青木雄二監修でさえなくなっているので、ストーリーは所々雑になってると思う。金融、法律のド素人のボクでさえ気がつく矛盾点がチラホラ。あと、青木雄二本人だったらこの構図は使わないだろうなーというのがけっこう気になる。カバチタレとか極悪ガンボだと青木雄二の絵柄ともう変わっちゃってるからそういうの気にならないんだけど、ナニ金だと絵が同じせいで余計細かい違いが気になっちゃうね。ド素人ではあるんだけど、中学生の頃検察官になりたかったこともあるせいか今でもこういう法律系マンガって好きですね。

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