Tuesday, February 5, 2008

東中野は雪だっただろうか


ポケットから手を出して
その小さな指を開いてごらん
少し冷たくなっている


行き交う電車にも雪が降って
きっと君は思い出すだろうね
東京に出てきた日を


駅のベンチが冷たくて
もう一度時計を見上げた
君の乗ったあずさを僕は忘れない


何度通っただろうか この階段を
あのとき雪が降っていれば
僕は君の手を離さなかったのに


モノクロームの足音
俯きがちな神田川
僕はこの夜に何を望むのだろう

No comments:

Post a Comment