Friday, June 22, 2007

星空のディスタンス

ちょっと体重を増やそうと思って、なるべくラーメンやタルトなどカロリーの高いものを選んで食べてるんですが(つーかもともとの好みだけど)、段々ベルトがゆるくなっていきます。食べるのを忘れることがよくあることが原因なんですが。

10年前コンサートスタッフのバイトをアホみたいにやってたころ、THE ALFEEのコンサートのチーフをやることが多かったんです。なぜかって、アルフィーのステージセッティングはけっこう当時としては半端じゃなく大規模なもので、それもそんなに大きくないホールにムチャクチャ詰め込むもんだからホールの規模に合わせて集められるバイトからするととんでもなく働かせられるんです。しかも地方を連チャンで回ったりするから、普通のバイトは終わったら帰ればいいけど、チーフは次の日もあるからほんと超肉体労働なのに寝る時間が2,3時間しかないというバイトからするとめちゃくちゃハードなアーティストなんです。ツアースタッフも同じだけ働いてるじゃん、と思うかもしれないけど、ツアースタッフは分業制だから設営スタッフは設営終わったらコンサート後の撤収まで仕事がない、とかぶっ続けで働いてるわけではないのです。しかしバイトは設営が終わってもコンサート運営側の仕事があり、開演前の準備や開演中の警備、そして撤収と丸一日働き続けです。これはほんとツラい。便所とかで5分だけ寝るのとかがものすごく幸せでしたからね。

というわけで他のチーフが軒並み避けていたアルフィーをなぜあえてボクがやっていたかというと若気の至りでしかないわけですが、それでもとにかくアルフィーのコンサートは毎回やってたせいで、どうしても曲も覚えてしまうわけです。しかもそこそこ気に入ってた。でもそれ以来めっきり聴かなくなってしまっていたんだけど、借りてきたCDの中に『星空のディスタンス』が入ってたので聴いてみるとやっぱいいですな(笑 これはほんと名曲だ。

ボクはやたら昔の曲がいいとは思わないけど、それでも今でも聴かれている曲ってのは何十年も聴かれていただけの理由があって、本当に素晴らしいと思う。泣ける曲なんてものすごーく稀にしか世に出てこないわけだけど、過去に目を向ければそこに光る曲がいっぱいあるわけですよ。これを聴かないのは本当に損だと思う。例えばフォークも、かぐや姫やチューリップだけがいいわけじゃない。何度聴いても泣ける曲がいっぱいある。どんなに落ち込んでいるときでも鼓舞してくれる曲がある。音楽とは本当に素晴らしいものだ。


「お手数ですが」ではないところがなんて高慢なんだと思うんですが、ボクだけでしょうか。


こえーよ。


小学校の西門を出たところに生棚川という小さい川があって、そこに小さなコンクリート製の橋がかかっていた。川沿いにはガードレールがあって、そこに少し雑草が生えていた。ボクは同級生の河尻さんという女の子と話をしていた。「この草も石も原子からできているし、ボクたちの体も原子からできている。原子からできているってことが全部で、生きているってことに意味なんてあるんだろうか」「じゃあ、死んでもかまわないはずなのに、なんで生きてるの?」 ボクはあのときの問いにいまだに答えられないでいる。いや、答えられないから今ここにいるのかもしれない。

世界には答えのない問いが山ほどある。でも、答えがないってことと意味があるかないかってことは別のことだ。誰にとっても意味がなくとも、少なくともボクと君のあいだでは意味のあることであった。
星のない夜に存在価値が曖昧になった
だけど僕はここで生きていた
ギュッと瞳を閉じた
溢れる涙が止まらなかった

僕の存在は嘘じゃなかった
体中を流れる血が泣いていたんだ
僕は今ここでうたってる

『僕の存在は嘘じゃなかった』 OUTLAW


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