Tuesday, May 8, 2007

We are imperfect people living in an imperfect world.

今まで無限に関する本、数論に関する本、論理学に関する本をけっこう読んできたけど(どれも入門者向けのものですが)、この本で初めてカントールの対角線論法が理解できました。なんか理解してしまうと、なんでこんなに悩んでたんだって話ですが。たぶん今まで読んだ本は10進法で書かれてたからわかりにくかったのかな。野矢茂樹はあえて2進法で対角線論法を解説してて、それがとてもわかりやすかった。

最終的にはゲーデルの不完全性定理に話は繋がっていくのですが、これだけ不完全性定理を正確に書いてくれる入門書は初めてです。いや、本当に正確かどうかは数学者じゃないボクにはわからないんだけど、とにかくこれを読むと今まではムチャクチャ適当な理解しかしてなかったんだなあということはわかった。ボクの今習ってる数学の先生が、文系の人間は集合論にハマりがちと言ってたけど、ホントボクもハマってしまいそうです。これ読むと、ボクみたいな文系人間が考えてしまいがちな「嘘つきのパラドクス」と「不完全性定理」の混同がなくなり実際にはその二つの間はとても遠い距離があることがわかります。

とても素晴らしい本を紹介してくれた羽尻公一郎氏に感謝。


今度仕事で杉並のほうに行く用事があって、どうも自転車で行けるっぽい気がしたので土曜日にサイクリングがてら行ってみたんだけど、途中に蚕糸の森公園という公園があったので帰りにひなたぼっこしてきました。シニカルな意味で言うわけじゃないけど、こういう公園って都会の真ん中に作られた疑似的な自然じゃないですか。コンクリートで無理やり作った小川、みたいな。でもなんでかやっぱり癒されるんですよね。水を見ながら芝生でごろごろして本読んだりお昼寝してるだけで、ずいぶんHPが回復します。なんだか、シムシティで公園作ると地価が上がる理由が実感できた気がするw


小さな幸せ。飛行機雲の見える丘。
草の匂いとコーヒーとカメラ。
真実は残酷で、真理は意味を持たない。
でも、だからこそ僕らは生きている。
君と同じ、この世界で。

We are imperfect people living in an imperfect world.

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