Sunday, January 14, 2007

伊藤理佐三昧

しょこらにおやつをあげてるときにちょっと焦らしてたら指を噛まれて、牙が爪を貫通しました。いつも噛んでくるときは本気じゃなかったのね… 猫の咬合力のすごさとともに鰹の匂いがいかに猫を狂わせるかを体感しました。

1月12日は伊藤理佐の新刊がごそっとでました。伊藤理佐ファンとしては記念すべき日です。

おいピータン!! 9 (9)
おいピータン!! 9 (9)
伊藤 理佐 ☆☆☆☆☆

伊藤理佐といえばピータンだとボクは思います。ほのぼのとしたエッセイ的なストーリー作りに味のあるキャラが奔放に動き、伊藤理佐の才能が一番いかんなく発揮されている。さらに巻を重ねるごとに今でもまだ「巧く」なってきてるんだよね。19話のうち9話も好きな話だ。特に一番好きなのは「強弱」だな。強いと思ってた彼女と別れようとしたら、最後に泣かれたっていう話なんだけど、ボクはそう、これがツンデレなんだよ!と主張したい。逆説的だけど、ツンデレってのはデレっとしないと思うんだ。弱いところを隠そうとするそのツンツン振りに惚れちゃうんだよね。
あと「利夫の戦い」で渡辺さんがいきなり泣き出すのもいい。マンガの展開としては突然すぎるような感じだけど、実際こういう場面て前触れなく涙が出てくるんだよね。伊藤理佐はそういうところの描写に本当に長けたマンガかだよねえ。

ヒゲぴよ
ヒゲぴよ
伊藤 理佐 ☆☆
4コママンガとしては悪くないのかもしれないけど、エビちゅとほとんど変わらないようなマンガ。こういうのが好きな人には申し訳ないけれど、もう4コマで伊藤理佐の才能を無駄遣いさせないでほしい。4コマしか描けないならともかく、伊藤理佐はストーリー物も読み切り物も描けるし、そっちのほうが面白いんだから。

伊藤理佐のマンガはほとんど持ってるけど、エビちゅと微熱なバナナは持ってません。

おんなの窓
おんなの窓
伊藤 理佐 ☆☆☆
文春で連載してる1コママンガにコメントをつけたもの。普通のマンガとしては読めないけど、伊藤理佐の生活ぶりや、ピータンの元ネタの出所がわかったりするので伊藤理佐ファンなら読んでおかなきゃいけない一冊だろう。

しかし女子高生の服装ネタが何個かあるけど、伊藤理佐に限らず人の服装や生き方が自分の感性と違うとケチを付けるような考え方がボクは嫌いですね。どんな服装をしていようと、髪形をしていようと、やってる人は決して「それが誰からみてもカッコいい」だなんて思ってないわけですよね。ただやりたいだけで、それが似合ってるかどうかさえ関係ない。それを横から「似合ってもないのにみっともない」と言うのは、そっちのほうがみっともないとボクは思います。

よりぬきピータン!! 基本編
よりぬきピータン!! 基本編
伊藤 理佐 ☆☆☆
ピータンの抜粋編なので特に真新しいことはなし。キャラのシールが付いてきます。あと「カレー心」の「かくし味にジャムだのチョコだのコーヒーだのとかうんこたれだよ」が「かくし味にジャムだのチョコだのコーヒーだのとかなんにもナッシングだよ?」に変更されていました。これは元のほうが断然いいセリフなのにな。大人の事情でしょうか。
ピータンは複雑な人間関係(二股とかではなくw)が魅力の一つなわけで、巻末の人物相関図はかなり期待してたのだけど単に大森さんを中心にグループ分けしただけの適当なものだったのでこれもかなりがっかり。書き過ぎると今後の展開に邪魔になると思ったのかなー。

なんにしても、伊藤理佐のおかげで幸せな週末が過ごせます。

ニッポンのマンガ―AERA COMIC
ニッポンのマンガ―AERA COMIC
あまりマンガ評論て読まないんだけど、あやかが好きそうな漫画家の短編も載ってたので買ってみた。やっぱボクは、作品の評論は読めても漫画家自体の評論てのは好きじゃないな。例えば手塚治虫にしたって面白いマンガもあればつまらないマンガだって山盛りあるのに、ああいう批評ではもう「マンガの神様のマンガにケチをつけるわけにはいかない」って意識丸出しなんだよね。そんな帯文の煽り文句のような文章読んだって面白くも何ともない。もちろん作家全体の批評なんて難しくてそうなっちゃいがちなのはわかるけどね。だからこそもっと独立した「作品」に目を向けるべきだと思います。

世の中に漫画家はいない。漫画があるだけだ。

と言ったらちょっと20世紀的な強弁になるでしょうか。