Tuesday, January 10, 2006

No title

ネットではオリエンタルラジオが叩かれることが多いみたいだけど、ボクはまあ容認可能だったな。レギュラーのほうが100倍NGだと思う。オリエンタルラジオは芸風はともかくとしてネタはちゃんと考えてあるし、いつもここからとかとそんなに変わんないんじゃないかな。でもレギュラーはまったくネタを考えてないからね。芸風のみに頼ってる、ほぼレイザーラモンHGと同レベルの芸人だと思う。芸人としてどうこういうつもりはないけど、少なくとも漫才としてはまったくありえない。

だからオリエンタルラジオはいいと思うんだけど、難しいのはあんまり「武勇伝」みたいな芸風に走ると、いくらネタを考えてもそっちの印象が薄くなるんだよね。なかなか面白かったはずなのに、武勇伝のネタを思い出せといわれると思い浮かばない。もちろんそれはオリエンタルラジオに限った話じゃないわけだけど。マンネリが王道化して大木こだまひびきレベルに達することができればたいしたもんだ。個人的には最近、オール阪神巨人、宮川大助花子などの大御所の漫才が楽しめなくなってきてるんだけど。

正月になるとテレビを付けることが多くて、そのついでにエンターテイメント番組を見ることが多くなるけど、エンターテイメント番組ってのはなんであんなにレベルが低いんだろうか。あれは芸人が悪いんじゃないな。テレビ製作に関わってる人間の笑いのレベルが低い。笑いってのはロジカルに組み上げられた流れの上に成立するものなんだよ。多少のアドリブはあっても、それは本筋が練り上げられてるからこそスパイスとして機能するわけだ。ところが今のエンターテイメントは適当に芸人を集めて「ハイ、即興でコントやってください」「OLと合コンしてみましょー」みたいな設定を作ってあとはなあなあで撮ってるだけ。そんなのはエンターテイメントとは呼ばない。それはテレビが自己満足的にやってるだけの、いわばメディアオナニーだ。人のオナニーなんか見たって面白くもなんともない。

ダウンタウン、ロンドンブーツの出てる番組は全部そうだと思う。あんなのはお笑いでもエンターテイメントでもなんでもないよ。芸人をシャッフルしてコントをやらせるってのは面白い企画だし、ぜひ見てみたいと思う。でも即興でとか、3時間以内でとか、時間を制限する必要はないでしょ。ボクが見たいのは芸なのだ。芸人の芸は芸術の芸だってことをもっと認識してもらいたいものです。だからボクはかくし芸大会、あいのりみたいなメディアオナニー甚だしい番組は大っ嫌いですね。

今年の正月でなかなか気に入った芸人は三拍子、瞬間メタルらへんかな。明日の爆笑オンエアバトル成人の日スペシャルが楽しみだなー。

2 comments:

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    こだまひびき師匠を目指すのはいいけれど、あのレベルまで達するのはえらい大変ですねー。

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    こだまひびきほどベテランになれば大丈夫なんですが、今のメディアは新しい漫才コンビをフィーチャーしてブームを作ってあとはほったらかしなので、実力を養成してる最中に中途半端に売れてしまうのが可哀相です。残念ながら、オリラジを3年後に覚えてる人は少ないでしょう。これはインディーズ音楽にもいえることです。ボクの大好きなバンドがメジャーデビューし、コンビがブレイクし、次々と凡作を作りだし消えていく。
    スローフードのように、ボクはスローメディアの精神で漫才を育て欲しい、と願いますね。

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