Sunday, October 21, 2018

macOS Mojaveとインプットデバイスの設定 液タブHuion Kamvas Pro 13を買ったよ

先月macOS Mojaveが配布開始されたので早速インストールしました。オフィス にいるときにリモートでインストール開始しておいたので帰ってきたら起動するだけでOK

で、Mojave自体は特に問題ない、というか未だにFinderのファイルの並びがWindowsよりかなりわかりにくいしまともな設定できないので、FinderについてはWindowsより20年位遅れてるOSだと思う。ほんとこれなんとかして。

ところで今年の夏前からとある事情で絵を描きたい欲が高まっていて、ちょうどその時期に発売になったHuawei MediaPad M5 ProというAndroidタブレットを買った。

このタブレットは8インチと10インチ(Pro)が出てるんだけど、8インチモデルにはない特徴として10インチには4096段階筆圧感知ペンが付属してくるということが挙げられる。性能としてはiPadと比較するとiPad 6thとiPad Proの中間で、値段もちょうど間くらいだけど、筆圧感知ペンがデフォでついてくるということを考えるとiPad Proよりはけっこう安くなる。個人的にタブレットはAndroidのほうが好きなのでiPadではなくこれにした。

ペンの描き味はそれなりによく、自分としてはそんなに大きな不満を持っていない。あるとしたら、ペンが安っぽいボールペンのような形状で持ちづらく、あと機能ボタンを誤クリックすることが多くてないほうがマシ、というところかな。Apple Pencilは非常に持ちやすく機能ボタンもないので間違えることもないし、あれは高いだけあるのだなあ、という印象。

まあこのMediaPad M5 Proに採用されてるM-PenというものはWacomのペンに同じ方式のものがあるらしくそれが使えるという話をネットでみたので、それにしてもいいかもしれない。ただそれだとM-Penが最初からついてくるから安い、というメリットを完全に帳消しにしてしまうことになるけど。


そんなわけで夏の間はそれで満足していたんですが9月になってツイッターで気になるニュースを見かけた。Huionという液タブメーカーが4万円を切る値段で13インチ、フルHD、Adobe RGB92%、8192段階筆圧感知、傾き検知、充電不要ペンという液タブを出すという。同スペックの液タブをWacomで買うと倍の値段になる。もちろん多少性能が低いとかそういうことはあるだろうけど、ウェブで先行レビューをみてると俺と違ってもともと液タブを使って絵を描いてきた人たちもかなり好印象を持っているようだった。そのためつい買ってしまった。

で、2週間ほど待って届いたわけである。

まずこの液タブはHDMI接続なので、俺のiMac (late 2015)と接続するためにはThunderbolt2をHDMIに変換するコネクタが必要だ。これは安く買えた。現行の最新Macに搭載されてるThunderbolt3だとまた話が違ってくるようだが。


それによって画面は液タブに映るようになったが、ここで大きな問題に直面した。どうやって頑張ってもペンが反応しないのだ。もちろん専用のドライバーは入れてある。試しにうちにあるWindows 10のPCに接続してみたところ正常に動作したので、ハード自体には問題はないようだ。

HuionのサポートはSkypeチャットで対応してくれるのでそれで聞いてみたのだが、ドライバーを入れ直してみてくれ、というばかりでなかなか有益な情報がない。なおexeファイルを送ってきてこれを試してくれ、と言われ目が点になった。こっちはMacだって言ってるのにexeファイルを送るのはちょっとサポート力に不安がある。

自分としては最初に書いたようにmacOSを配信開始になったばかりのMojaveに更新した影響を危惧していたのだが、これに関しては検証しているのか聞いても答えはなかった。これはけっこう大きなポイントだと思うのだが。

で、何度かやり取りを繰り返してると「アクティビティモニタにTabletDriverAgentというプロセスがないか確認してくれ」という新しい話が出てきた。アクティビティモニタ上で検索してみると、そんなプロセスは存在していない。名前から判断するとそれがドライバーを動かしている本体なんだろう。それがないんだからドライバーが動かない。だからペンも反応しない。ということのようだ。しかし何度ドライバーを入れ直しても出てきてないんだから、いよいよMojaveに対応していないという疑いが強くなってきた。

しかしHuionのサポートはなぜかそちらの可能性は疑わず、ハードの故障であると判断し、交換するから送ってくれ、と言ってきた。うーん、Amazonで買ったけどこれは中国から送られる商品なので、交換も中国に送る必要があるということだ。それはめんどいぞ。しかもWindowsで動作を確認しているので、ハードは正常である可能性が高い。それなのに手間をかけて交換して同じ結果になり、どうもMojaveだと動きませんねー、なんて落ちになるのは避けたい。

ということでじっくり考えてみると、一つ可能性を思いついた。Mac上の何かしらがそのTabletDriverAgentをブロックしている、ということはないだろうか。もちろん何も根拠はないが、わざわざ無駄に中国に送ることを考えたら低い可能性だとしてもチェックしておきたい。

そこで設定>セキュリティ&プライバシー>アクセシビリティを開いたところ、ビンゴだった。まさにTabletDriverAgent.appがいて、チェックが外れていた。ここにチェックを入れると、ちゃんとペンが反応し始めた。よっしゃーーー

ここにたどり着くまでに丸2日かかった。そしてその後わかったのだが、どうもMojaveはデフォルトで入力関係のアプリ(プロセス)を無効にするようだ。クリップボード拡張や、BetterTouchToolが動かないなと思っていたら、やはりここのチェックが外れていた。なのでHuionの液タブに限らず、Mojaveで入力周りに問題を感じたらここを見てみるといいだろう。

ちなみに液タブ自体はキャリブレーションしてちゃんと使えるようになったのだが、絵を描くために使っているMediBangというソフトがMac版は少し使いづらい。Androidだとわりと直感的に操作して絵を描くことに集中できるのだが、Mac版はまず使い方を調べたりしないとわからず、調べてもよくわからないということが多い。このへんは同じソフトで統一されるといいなあ。


あとこの液タブの大きなウリは傾き検知がついてることなんだけど、正直自分は傾きについてはあまり大きな違いを感じていない。傾きを気にしないで、ペンが充電式でもいい、という場合はもうひと回りふた回り大きいサイズの液タブが存在しているので、そっちを検討してもいいと思う。

というわけでたいして絵を描くわけでもないのに泥タブと液タブの2台体制になってしまったわけだけど、正直なところ泥タブのMediaPad M5の優秀さを感じている。一つにはKamvas Pro 13はキャリブレーションしても微妙に視差を感じるのだが、MediaPad M5はそれをほとんど感じず描くことができる。そして、筆の動きが速いほうということもないと思うけど、Kamvas Pro 13は追従性がちょっと低いように思うのだ。さっと描いたときに遅れるのが少し気になる。

まあこのへんはちゃんと使い込んでいくうちに慣れるのかもしれない。そんなことでグダグダ言ってるよりもいっぱい描いたほうが上達するに決まってるし。ちゃんちゃん。

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