Friday, June 24, 2011

原子力と経済

原発だろうと飛行機だろうと人間ができることは「事故を少なくする」に尽きる。
事故は起きるし、長いスパンで見れば大事故も発生する。これはどうしよーもない。
なので自分は原発はなくしたほうがいいと思ってるんだけど、これがけっこう危ない。
事故というのは撤退時に起きるものなので、
「原発は今後使われなくなる技術なんですよー」という状況で事故は増える可能性が高くなる。
しかし退路が大変だということがわかっていて導入したのも人間なので、その責任は自分たちにある。

東電にもいろいろマズいところはあったんだろうけど、
海外からみたら「日本の人間の責任だ」と言われるだろうから
東電の社員を非難して自分の責任を考えないというのは筋が通らない。
誰もがそれなりに責任をもっているのだ。すべてのことに対して。

原発に反対していたと言っても原発があったことの責任は電力のユーザー、
国という経済共同体の一員として果たさなくてはいけない。
なので例えばエアコンは代謝力が落ちた老人に優先的に使ってもらうため
自分の体力の続く限り利用を控えるしかない。
節電しなくて停電することになったら余計被害は大きくなるんだし。

節電することで仕事の効率が下がるっていう人もいるけど、
この期に及んで経済が成長すると思ってるほうが妄想と言っていいだろう。
この先に経済を成長させたい、もっといい生活がしたいと思っているなら、
現状を見てマイナスなんだからまずはマイナスなりの対策を講じたほうがいい。

しかし震災からたった数ヶ月で、ちょっと暑くなってきただけでもう
エアコンないと体調崩しそうだからって意見が増えてくるあたり、
喉元過ぎれば熱さ忘れるって言っても早すぎだろと思わなくもない。
でも人間はそんなものなので、それでも公平に節電対策を行うなら
電気代をぼんと高くするしかないだろうねー
そしてそれで原発をなくしていくしかない。

まあそれで日本の経済力が落ちて、新興国がどんどん原子力使って、
どっかでまた事故が起きる、というのが未来のストーリーです。
チェルノブイリや福島くらいの事故ではなかなか世界に理解してもらえへんねん。

寝よ。


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