Monday, December 15, 2008

WIMP

現在の宇宙論の最大の謎は「ダークマター」に関するもので、宇宙に存在する物質(エネルギーの形態を取っているものを含む)のうち星などの天体として観測できるものは割合で4%ほどだ。残りはダークマターとダークエネルギーで占められている。ダークエネルギーは真空のエネルギーではないかと思われるがまあそれはいいとして。ダークマターの候補として上がっているWIMPはWeakly Interacting Massive Particlesの略で、非常に弱くしか通常の物質(バリオン)と相互作用を起こさない物質のことだ。ニュートリノもこのWIMPに含まれるけど、どれくらい相互作用が弱いかといえば、1光年の厚さの鉛の板があったとしてもぽろぽろとニュートリノが向こう側からでてくるくらい。ただし質量さえあれば、重力を通じて相互作用を起こすので、宇宙中がニュートリノで溢れ返っていればダークマターになりうるというわけだ。ちなみにニュートリノは1秒間に数億個以上身体を貫通している。

では、WIMPは重力を通じてバリオンと相互作用を起こすというが、重力を通じての相互作用さえない物質が理論的にでてきたら、それは存在すると言えるだろうか。ボクたちが通常存在するというときはまず身体感覚的に触れられる、見ることができるものであり、次に理論的に挙動が予測、検証できる必要がある。しかしもしあらゆる相互作用を起こさない物質があった場合、その物質は何を持ってしても検出不可能なのだ。例えこの宇宙に、バリオン以上の密度で詰まっていたとしても我々は何も気がつくことができない。そのようなものは「存在する」ということに何の意味もない。つまり存在とは独立した概念ではなく、我々が存在すると思うことで立ち現れる、意識との相互作用の結果なのである。

Conjunction of Moon, Jupiter, and Venus

存在は幻想的に幕を開け

ヴェヌスの美しさは天空を彩る

邂逅はユピテルの雷を降らし

手を取った二人の行方は

赤道儀も知らない