Friday, January 20, 2006

最近読んだ本いろいろ

雨の日のネコはとことん眠い―キャットおもしろ博物学
雨の日のネコはとことん眠い―キャットおもしろ博物学
加藤 由子

猫に関する雑学、というよりも著者が猫の行動を観察して猫の心理を洞察した本、という感じ。もう論理はメチャクチャだし、何が言いたいのかさっぱりわからん部分も多いけど、とにかく著者が猫が好きだってことは非常によくわかる。猫の知識としてはアホなこというなよってところもあるけど、「あー猫ってそうだよね」という感じで読むと面白い。

女いっぴき猫ふたり
女いっぴき猫ふたり
伊藤 理佐

書き下ろしっちゅうか、ネットで連載してたものを単行本化したもの。だから内容は全部読んだことあるものだった。でも伊藤理佐だもん。そんなの関係ないよね。劇的に面白いわけじゃないけど、伊藤理佐のエッセイマンガはほんわかほのぼので楽しいね。伊藤理佐の編集者ってかわいいっぽいんだけど、そこんとこどうなんだろ。「ねこがかわいいことしてるとそれをぶっこわしたくなりませんか?」というのに同意しちゃうな。ぶっこわすというか、むぎゅーってして猫がふんぎゃーってなるのが好き。

アインシュタインの宿題
アインシュタインの宿題
福江 純

『降着円盤への招待』などの著書があり銀河形成理論が専門の著者は軽快な語り口で相対性理論を解説する。宇宙論の入門書は相対性理論をかなり端折って説明することが多いので、相対性理論をじっくり解説してから宇宙論へと繋げる本書は比較的珍しく、かつ面白い視点だといえる。相対性理論に重きが置かれているぶん、宇宙論は宇宙全体の構造が中心になっている。

宇宙 起源をめぐる140億年の旅
宇宙 起源をめぐる140億年の旅
N・D・タイソン, D・ゴールドスミス, 水谷 淳

『銀河の謎にいどむ』他多くの宇宙論解説書を書いているドナルド・ゴールドスミスの最新著書。相対性理論、量子論、その他量子重力や超弦理論といった理論的なことにはそこまで深く立ち入らない代わりに、宇宙や生命の起源を考えるときに我々がどのような立場で、何を基本的な原理として考えればいいのかといった科学哲学的な観点から宇宙をみる。といっても難解な部分は少なく、なぜ宇宙人はすぐみつからないのか、地球以外にも生命がいるとしても同じく炭素系生物である可能性が高いのはなぜかなどを、非常にわかりやすく、かつユーモアと皮肉に富んだ文章で書かれている。厚いので読み終わるのにけっこう時間がかかったけど、これは本当に良書だ。「20年以上前に出たカール・セーガンの『コスモス』以来、本書ほど最新の知見にあふれ、とっつきやすく、読んで愉しい一般向けの宇宙論書はなかった。」という帯の売り文句も嘘じゃないと思う。
ただしイラストがまったくないので降着円盤や恒星、銀河間の距離の測り方などがイメージしにくいかも。